AntiquesWatch2019 – RECOMMENDED その4
AntiquesWatch2019 – RECOMMENDED
こんにちはsecoです。
その4話は少し視点を変えて、
アンティークの時計を購入する際に、何に注意すべきか僕なりの記載をしてみたいと思います。
アンティーク時計を目にすると、
語り尽くせぬ背景があり、歴史のあるブランドや、レアモデル、珍しいデザインに心を奪われがちです。
販売員も背景を理解すればやはり
文字盤が○○でどうとか……ケースの形状が特殊だったりするものを男心を
くすぐるストーリーを語りたくなるものです。(私自身も)
確かにこういった要素は長く使うための魅力を感じるには重要ですが
「普段使い」の観点で選ぶ場合は、
大事な部分は購入した方の生活にあっているか?
使い勝手が良いかが、すごくシンプルなんですが重要だと思っております。
アンティーク時計を使う際は、
⑴できるだけ磁気から遠ざけること。
磁気の影響を受けると内部パーツが磁気帯びし、止まったり、時間が大きく狂うことがあるためです。
(防磁性能がアンティーク時計は弱く。磁気に弱いのです。)
⑵水に濡らさないこと。
アンティーク時計は完全密封ではありませんので湿気が入るとサビなどの原因となります。
(手を洗う際もできるだけ外すほうが安心です。)
⑶強い衝撃を与えないこと。
ケースの中に非常に細かな100を超えるパーツが組み合わさって時計は動いております。
衝撃によって一箇所でもズレが生じたらそこから噛み合わせが狂ってきて、最悪内部パーツが破損してしまったり、、、。
この3点さえ守れば、アンテーク時計といえども十分普段使いできるでしょう。
(定期的なメンテナンスも忘れずに)
傷や文字盤のくすみは長い時を経て生まれた”味わい”に写りますし、
手間をかけて作られた”表情”は現代の時計を上回る力があります。
クオーツ式(電池式)の発明によって機械式時計は衰退していくことになりますが、
つまりアンティークの後期に類する1960年代以降に作られたものは機械式時計の成熟期を迎え、
比較的機能が向上しております。
そんなお話をさせていただいた上で、ご紹介したい一本がこちら
フランスの老舗ブランドLIP(リップ)
グリッド感のあるブランド表記
LIPの下の筆記体のcomète表記から
50年後期代から60年代前期頃の時計となります。
特徴をさらっっっとしたに記載しました。
・ダイヤル(文字盤)
光沢のあるシルバーダイヤルは程よく経年変化しておりアンテークらしい顔となっております。
2・4・8・10・12時の位置を示すアラビア数字に
点と菱形の組み合わせのインデックスは
ゴールドの立体的な表情がとても美しいです。
当時のハイコストな仕上げが、よりアンティークならではのデザインと造りを感じつつ、
デザインはシンプルですので、非常に時刻を読みやすいです。
・針
針はスッキリとシャープな印象のドーフィン針(万年筆の先のようなデザイン)
秒針の位置も、6時の上の部分に配置したモデル(スモールセコンド)
・風防
ドーム型の風防はアンティークらしいポイントです。(素材はプラスチック)
現在の高級時計ではサファイアガラスが使われていますが、当時はガラスの強度がなく、薄いとすぐに割れますし厚いとかなりの重量となってしまうため、プラスチックが採用されおりました。
また万が一、破損しても安価で修理が可能なのも良いポイントです。
・リューズ 厚み2.0mm/直径6.5mm
手巻き時計を普段使いする上で、最も重要なポイント。
使用する前にリューズを巻くことで駆動します。
(ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような仕組み)
そのため、
リューズが小さすぎると巻き上げにくく時計に、無駄な負担をかけてしまったり。
普段使いとなれば、リューズの巻き上げは日々行う作業なので。
必ずお客様自身で巻き上げいただき、使い勝手が良いか試して頂きたいポイントになってます。
(ちなみにこちらのLIPは巻き上げしやすいです。)
LIP comète
price: 78,000-(+TAX)
手巻き/ケース幅 34mm
6ヶ月保証
オーバーホール後のお渡しになります。
ご購入後のメンテナンスや修理も当店と深く関係のある修理師さんにて承れますので、
アンティーク及び手巻き時計が初めての方もご安心してご購入下さい。
些細な事でもお気軽にご質問くださいませ。
seco
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